cinema

ANNETTE アネット

アネット を観に行きました。

愛が、たぎる。

期待度

★★★★★(5/5)

満足度

★★★☆☆(3/5)

また観たい

★★★★☆(4/5)

感想

久方ぶりに映画でもと思い、DOMMUNEなどでも事前に特集が組まれていたアネットを観に行きました。
「ホーリー・モーターズ」以来8年ぶりのレオス・カラックス最新作ということで去年からSNSでも随分とマニアックに騒がれていて、日本での公開も楽しみにしていました。

映画『アネット』は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作。『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作『アネット』は、フランスが誇る鬼才カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだ“ロック・オペラ・ミュージカル”映画だ。
映画『アネット』レオス・カラックス最新作はミュージカル×ダークなおとぎ話、カンヌ映画祭監督賞作品

カンヌ受賞のシーン。

カラックスといえば「ポンヌフの恋人」「汚れた血」「ボーイ・ミーツ・ガール」(この順番で好き)のアレックス3部作は自分にとってトラウマと言っても過言ではない世代なので、やはり新作には過剰な期待をせずにいられません。

原案はスパークスがストーリー仕⽴てのスタジオアルバムとして構想していた物語を映画へと発展させたもので、劇中の音楽もスパークスが担当したそうです。劇中にも初めと終わりに出演していました。
ただ、SPARKSといえば私の中ではあの曲で、アネットちゃん人形が出てきたところからもうずっとあのMVと重ねて見てましたね笑

アダム・ドライバーはイケメンから色物まで演じ分けるカメレオン俳優ですね!先日のDOMMUNE特集ではサエキけんぞうさんが「自分的にはスティーブ・ブシェミの延長にアダム・ドライバーがいる」と言っててわからないでもない気がしました。物語が進むにつれて顔のアザが変化する演出について深堀りしてたらおもしろい考察を見つけました。
<考察>『アネット』カラックス過去作との決定的な“違い”とは?

マリオン・コティヤールは「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」「インセプション」「ミッドナイト・イン・パリ」忘れてはいけない「ダークナイト ライジング」でも名演でしたね。今作でもベリーショートから超ロング(化け物級)までどのヘアスタイルも似合っていて、とにかく可愛く美しく清楚でした。ヘアスタイルもシーンによって意味があるようなので裏読みしながら見ると◎です。

超一流オペラ歌手のアンと大衆向けコメディアンのヘンリーの間に起こるすれ違いや葛藤。
そんな2人の間に生まれた子供アネットを人形(マリオネット)として登場させることで、思い通りに操れない他人の感情を象徴しているようにも見えました。
2時間20分と長い作品なので、見落としが多い…
冒頭に「息を止めて見て」と言われたので、呼吸少なめで見た結果めちゃくちゃ眠かったです。
あと、劇中で歌われる歌詞までしっかり理解した上で見ると何倍も楽しめる作品だと思います。
アネットが無かった頃にはもう戻れない。そんな経験をしました。

印象的なシーン

指揮者の男がアネットちゃん人形を抱いて窓の外を眺めながら歌うシーンまできたところで「私は一体何を見せられてるんだろう???」って気に。
古舘寛治に激似の人が出てるなあと思ったら本人でした。ええー!
水原希子も見かけたよう見かけてないような…えええー!
エンドロールで一瞬「Six Women」と表記されてるのを目にして、オープニングから出てくるコーラスの女性4人ぐらいだったよなあ…人数変わってる?と思ったけどどこに出てたのかは定かではありません。
古舘寛治、水原希子、福島リラが「アネット」出演を振り返る
色んな意味でまた見直しが必要のようです。

映画『スパークス・ブラザーズ』のほうもぜひお見逃しなくですね。

備考・グッズなど

パンフレットを買いました。
分厚くて内容充実の一冊。お値段以上の価値ある冊子なのでマストバイです。

KBCにて。